10分で分かる!「男性更年期障害」の基礎
「更年期障害」と聞くと、”女性特有のもの”という認識を持っている方が多いと思います。
実は男性にも更年期障害があるのはご存知ですか?
この記事では、男性にも更年期障害についてお伝えします。
”男性更年期”の始まりは40代から。女性よりも気付きにくく期間が長い。
更年期の時期は男女で同じかと思いきや、性別によって発症する時期も異なります。
男性の場合、男性ホルモンと言われるテストステロンが20代をピークにゆるやかに減少していきます。
急激に低下する女性の更年期とはちがい、男性では40代以降どの年代でも起こる可能性があります。
また、女性のように閉経といったエピソードがある訳ではないため、”気付いたら更年期になっているかもしれない”という特徴があります。男性更年期には終わりもないため、長期間に渡って更年期障害で悩んでいる方も潜在的に多くいるかもしれませんね。
そう考えると、男性更年期障害は気付きにくく、周囲にも理解してもらいにくいため、人知れず悩んでいる可能性の高い障害と言えます。ただ、男性の更年期障害は、⼥性の更年期障害と対をなす意味で使⽤されていたため、明確な定義が存在しないのが現状です。
上記にように、男性ホルモンが減少してしまうことを正式には『加齢男性性腺機能低下症候群』または『LOH(ロー)症候群』と呼んでいます。
LOH症候群とは、そもそもどういった状態を指すのかというと、国際的には『加齢によるアンドロゲン※の低下に伴う症状を呈する状態』とされています。
※アンドロゲンとは男性ホルモンの総称で、テストステロンはその中の主な構成要素
要するに「LOH症候群は男性ホルモンが低下することによって色々な体調の変化をきたしている状態」であると言えます。
では具体的にはどんな症状が起こってくるのでしょう。
40代-50代で起こる更年期障害は、うつなどのストレス性⼼⾝症状の割合が多く、60代以降で起こる更年期障害では、加齢による男性ホルモンの減退によって症状が前⾯に出てくる場合が多いと考えられています。
症状も多種多様で、心身両面で不調をきたしてしまいます。下記の症状を見ていただければお分かりかと思いますが、これらの症状があった時に「これが更年期だ!」とは気付けないのではないでしょうか。
うつ症状であれば心療内科、記憶力の低下なら脳神経内科、筋力低下なら整形外科、性機能の低下なら泌尿器科など、各専門科を受診しようと思うのが通常の選択肢かと思います。
また、女性の更年期とは異なり、ハッキリとしない点も多く「年取ったからかな…」で片付けてしまいがち。
まずは男性更年期のことを正しく理解し、「もしかしたら更年期かも」という疑問を持つことが大切です。
以下にセルフチェックがありますので、自分自身の状態を把握してみてはいかがでしょうか。
\実際にやってみよう/
リンク先:『男性更年期・LOH症候群セルフチェック』
セルフチェックをやってみて、心配な方はお近くの医療機関で相談してみてください。